イギリスの名前には、ファーストネームとラストネームの間に「ミドルネーム」が入ることがあります。
意味や由来を知ると、名前の印象がぐっと立体的に見えてきます。
この記事では、イギリスでよく使われるミドルネームを男女別の一覧表でまとめ、意味もあわせて紹介します。
まずはミドルネームの役割から、やさしく確認していきましょう。
イギリスのミドルネームとは?意味と役割をやさしく解説
イギリスの名前には、ファーストネーム(名)とラストネーム(姓)の間に「ミドルネーム」が入ることがあります。
日本でいう「間の名前」のような存在で、家族の思い出や伝統、願いなどを込めて付けられることが多いです。
この記事では、イギリスでよく使われるミドルネームを「女性・男性の一覧表」で見やすくまとめ、意味もあわせて紹介します。
まずは、ミドルネームの役割をシンプルに確認していきましょう。
イギリスのミドルネームが持つ3つの意味
イギリスのミドルネームは、単なる飾りではありません。
家庭の背景や文化を映す大切な要素になっています。
ここでは代表的な意味を3つ紹介します。
家族・親族の名前を受け継ぐ
イギリスでは、祖父母や親族の名前をミドルネームとして受け継ぐケースがあります。
「家族の歴史をつなぐ」という意味合いがあり、名前に込められた気持ちが伝わりやすいのが特徴です。
同じ名前が代々使われることも珍しくありません。
伝統や宗教的な背景を込める
ミドルネームには、聖人名など宗教的な背景を持つ名前が使われることもあります。
たとえばキリスト教の文化圏では、長い歴史の中で親しまれてきた名前が選ばれやすい傾向があります。
格式のある響きや、品のある印象につながりやすい点も魅力です。
響きのバランスを整える(ファースト+ラストの間)
ミドルネームは、フルネームの音の流れを整える役割も担っています。
ファーストネームとラストネームの組み合わせによっては、語感が少しかたい、短すぎると感じる場合があります。
その間にミドルネームを入れることで、上品で整った印象に仕上がることがあります。
ミドルネームは必須?書類や呼び方の基本
「イギリスではミドルネームは必ず付けるの?」と気になる方も多いと思います。
結論からいうと、ミドルネームは必須ではありません。
ただし、付ける家庭も多く、生活の場面によって扱い方が変わります。
普段は省略されることが多い
日常生活では、ファーストネームだけで呼ばれることがほとんどです。
ミドルネームは本人でも普段あまり意識しないことがあります。
そのため「ミドルネームは正式な場で使うもの」と考えるとイメージしやすいです。
正式書類ではフルネームになることも
一方で、パスポートや公的書類、契約書などではフルネーム表記になることがあります。
その場合は、ミドルネームも含めて記載されます。
イニシャルで表す形式(例:A.)が使われることもあり、ケースに応じて表記が変わる点も特徴です。
次の章からは、いよいよ「イギリスのミドルネーム一覧」を男女別に紹介していきます。
まずは女性のミドルネームから見ていきましょう。
【一覧表】イギリスのミドルネーム一覧(女性)|人気の名前と意味
イギリスの女性のミドルネームは、上品でやさしい響きのものが多い印象です。
とくに「家族の名前を受け継ぐ」「伝統的な名前を選ぶ」といった理由で付けられることが多く、意味を知ると奥深さが見えてきます。
ここでは、イギリスでよく見かける女性ミドルネームを一覧表にまとめました。
読み方・由来・意味・印象もあわせてチェックできるので、気になる名前を探してみてください。
イギリスで人気の女性ミドルネーム(定番)
まずは、イギリスで比較的よく使われる「定番寄り」のミドルネームです。
響きが整いやすく、フルネームに入れても自然になじみます。
迷ったらここから選ぶと、失敗しにくいです。
女性ミドルネーム一覧表(名前/読み/由来/意味/印象)
| 名前 | 読み | 由来 | 意味 | 印象 |
|---|---|---|---|---|
| Rose | ローズ | 英語(花) | バラ | 上品・可憐 |
| Grace | グレイス | ラテン語由来 | 優雅、恵み | 清楚・品格 |
| Jane | ジェーン | ヘブライ語由来 | 神は恵み深い | クラシック・知的 |
| Anne | アン | ヘブライ語由来 | 恵み、慈しみ | 落ち着き・伝統 |
| Elizabeth | エリザベス | ヘブライ語由来 | 神は誓い | 気品・王道 |
| Louise | ルイーズ | ゲルマン語由来 | 名高い戦士 | 端正・大人っぽい |
| Marie | マリー | ヘブライ語由来 | (諸説)愛される、海の星 | 可憐・親しみ |
| May | メイ | 英語/ラテン語由来 | 5月、成長 | 明るい・春の雰囲気 |
| Kate | ケイト | ギリシャ語由来 | 純粋 | 上品・洗練 |
| Victoria | ヴィクトリア | ラテン語由来 | 勝利 | 華やか・強さ |
| Charlotte | シャーロット | フランス語由来 | 小さく可憐(男性名Charles系) | 優美・英国感 |
| Sophia | ソフィア | ギリシャ語由来 | 知恵 | 知的・透明感 |
| Alice | アリス | ゲルマン語由来 | 高貴 | 可憐・物語性 |
| Isabella | イザベラ | ヘブライ語由来 | 神は誓い | 華やか・エレガント |
| Clare | クレア | ラテン語由来 | 明るい、澄んだ | 清潔感・爽やか |
上品でクラシックな女性ミドルネーム
イギリスらしい伝統を感じる名前は、落ち着いた印象を作りやすいです。
王室や歴史のある家系で見かけるような「きちんと感」のある響きも多く、ミドルネームとして人気があります。
華やかさよりも、品の良さを重視したいときに向いています。
- Catherine(キャサリン):純粋(由来:ギリシャ語)
- Margaret(マーガレット):真珠(由来:ギリシャ語)
- Eleanor(エレノア):光、松明(語源は諸説)
- Alexandra(アレクサンドラ):人々を守る(由来:ギリシャ語)
- Beatrice(ベアトリス):幸福をもたらす(由来:ラテン語)
短くてかわいい女性ミドルネーム
短いミドルネームは、フルネームに入れたときに整いやすいメリットがあります。
また、呼びやすく覚えやすいので、普段は使わなくても「名前としての完成度」が上がりやすいです。
シンプルで可愛い印象にしたいときにおすすめです。
- Mae(メイ):Mayの別表記としても使われます
- Joy(ジョイ):喜び
- Elle(エル):彼女(仏語)/L系の短縮形としても
- Faye(フェイ):妖精(由来:英語・古仏語系)
- Rae(レイ):光(Ray)と関連づけられることも
次は、男性のミドルネームを一覧表で紹介します。
イギリスでは男性名に「伝統・格式」を感じるものも多く、意味を知ると選びやすくなります。
【一覧表】イギリスのミドルネーム一覧(男性)|人気の名前と意味
イギリスの男性ミドルネームは、力強く知的な響きのものが多いです。
家族の名前を受け継いだり、伝統的な聖人名を選んだりするケースもあり、歴史や文化が表れやすいのが特徴です。
ここでは、イギリスでよく見かける男性のミドルネームを一覧表にしました。
読み方や意味も一緒に紹介するので、雰囲気の違いを比べながら見てみてください。
イギリスで人気の男性ミドルネーム(定番)
まずは、ミドルネームとしてよく使われる定番の男性名です。
クラシックで安定感があり、フルネームに入れたときのまとまりも出やすいです。
迷ったら、まずここから選ぶと安心です。
男性ミドルネーム一覧表(名前/読み/由来/意味/印象)
| 名前 | 読み | 由来 | 意味 | 印象 |
|---|---|---|---|---|
| James | ジェームズ | ヘブライ語由来 | かかとをつかむ者(諸説) | 王道・知的 |
| John | ジョン | ヘブライ語由来 | 神は恵み深い | 誠実・伝統 |
| William | ウィリアム | ゲルマン語由来 | 強い意志、守護 | 格式・英国感 |
| George | ジョージ | ギリシャ語由来 | 農夫、大地を耕す人 | 落ち着き・信頼感 |
| Edward | エドワード | 英語(古英語)由来 | 富の守り手 | 上品・クラシック |
| Thomas | トーマス | アラム語由来 | 双子 | やさしい・知的 |
| Henry | ヘンリー | ゲルマン語由来 | 家の支配者 | 伝統・品格 |
| Charles | チャールズ | ゲルマン語由来 | 自由な人 | 格調・大人っぽい |
| Alexander | アレクサンダー | ギリシャ語由来 | 人々を守る | 強さ・英雄感 |
| Arthur | アーサー | ケルト語由来(諸説) | 熊、強さ(諸説) | 伝説・英国らしさ |
| Robert | ロバート | ゲルマン語由来 | 輝く名声 | 堅実・信頼 |
| Joseph | ジョセフ | ヘブライ語由来 | (神が)増やす | 誠実・穏やか |
| Michael | マイケル | ヘブライ語由来 | 神のような者は誰か | 正義感・強さ |
| Daniel | ダニエル | ヘブライ語由来 | 神は私の裁き主 | 知的・落ち着き |
| Oliver | オリバー | ラテン語/仏語由来 | オリーブの木 | 優しい・おしゃれ |
かっこいい・知的な印象の男性ミドルネーム
ミドルネームは普段あまり呼ばれない分、「知的」「大人っぽい」雰囲気を出すために選ばれることもあります。
フォーマルな場面でフルネームになったときに映える名前は、特に人気です。
ここでは、かっこよさや品の良さを感じる名前をまとめました。
- Benjamin(ベンジャミン):右手の子、幸運な子(由来:ヘブライ語)
- Nicholas(ニコラス):人々の勝利(由来:ギリシャ語)
- Frederick(フレデリック):平和な支配者(由来:ゲルマン語)
- Sebastian(セバスチャン):尊い、敬われる(由来:ギリシャ語)
- Leonard(レナード):勇敢な獅子(由来:ゲルマン語)
短くて呼びやすい男性ミドルネーム
短いミドルネームは、ファーストネームとの相性が取りやすいのが魅力です。
シンプルな響きでも、意味の良いものを選ぶとフルネームの印象が締まります。
英語圏のミドルネームでも、短い名前はよく使われています。
- Lee(リー):草地、開けた場所(由来:古英語)
- Ray(レイ):光(由来:英語)
- Jay(ジェイ):カケス(鳥)/J系の短縮形としても
- Finn(フィン):白い、明るい(由来:アイルランド語系)
- Hugh(ヒュー):心、精神(由来:ゲルマン語)
次の章では、ミドルネームの「付け方」と「組み合わせ例」を紹介します。
実際にフルネームにすると、名前の印象がぐっとイメージしやすくなります。
ミドルネームの付け方|イギリス風の組み合わせ例
イギリスのミドルネームは、意味だけでなく「響きのバランス」で選ばれることも多いです。
たとえば、ファーストネームが短い場合はミドルネームを少し長めにしたり、逆に長い場合は短く整えたりします。
ここでは、イギリス風に見える組み合わせ方のコツと、実際のフルネーム例を紹介します。
名前を一覧で見るだけでなく、形にしてみると印象がつかみやすくなります。
組み合わせの基本|音の相性(母音・語尾)で決める
ミドルネームの組み合わせで意識したいのは「読みやすさ」と「音の流れ」です。
英語圏では、名前がスラスラ言えるかどうかがわりと大切にされます。
初めて見る名前でも読みやすい組み合わせだと、自然にイギリスらしく聞こえます。
- 語尾が同じ音で続かないようにする(例:a音→a音の連続は避ける)
- 短い名+少し長いミドルで整える(例:Mae+Elizabeth)
- 長い名+短いミドルで軽くする(例:Charlotte+Rose)
- 母音の流れを意識すると言いやすい(例:o→a→i など)
- 印象を補正する(可愛い名に格式あるミドルを足す等)
次は、イギリス風の女性・男性フルネームの例を見ていきましょう。
イギリス風フルネーム例(女性)
女性は、やわらかく上品にまとめる組み合わせが人気です。
「短いファースト+伝統的ミドル」や「王道の名+花のミドル」などは、特にイギリスらしい印象になります。
以下はイメージしやすい例です。
- Emma Rose Smith(エマ・ローズ・スミス)
- Olivia Grace Brown(オリヴィア・グレイス・ブラウン)
- Charlotte May Wilson(シャーロット・メイ・ウィルソン)
- Sophia Jane Taylor(ソフィア・ジェーン・テイラー)
- Alice Elizabeth Johnson(アリス・エリザベス・ジョンソン)
「Rose」「Grace」「Jane」「Elizabeth」は、女性ミドルネームの中でも特に相性を選ばず、万能に使いやすいです。
迷ったときは、このあたりから考えるとまとまりやすくなります。
イギリス風フルネーム例(男性)
男性は、クラシックで落ち着いた響きが好まれる傾向があります。
「短い名+伝統のミドル」や「王道の名+知的なミドル」は、イギリスらしい雰囲気を作りやすいです。
こちらも具体例を紹介します。
- Jack William Smith(ジャック・ウィリアム・スミス)
- Oliver James Brown(オリバー・ジェームズ・ブラウン)
- Henry George Wilson(ヘンリー・ジョージ・ウィルソン)
- Thomas Alexander Taylor(トーマス・アレクサンダー・テイラー)
- Daniel Arthur Johnson(ダニエル・アーサー・ジョンソン)
男性の場合は「James」「William」「George」などがミドルネームとして非常に定番です。
クラシックで安定感があり、どんな姓とも合わせやすいのが強みです。
次は、よくある疑問をFAQ形式でまとめます。
ミドルネームを略す書き方など、気になりやすい点もわかりやすく解説します。
よくある質問(FAQ)|イギリスのミドルネーム一覧
イギリスのミドルネームは、日本ではなじみが薄い文化なので疑問が出やすいところです。
ここでは、初めて調べる方がつまずきやすいポイントをFAQ形式でまとめました。
名前の一覧とあわせて読むと、ミドルネームの理解がさらに深まります。
気になる項目からチェックしてみてください。
イギリス人はミドルネームを普段使いますか?
普段の生活では、ミドルネームを使うことはあまり多くありません。
基本的にはファーストネームで呼び合い、ミドルネームは省略されるのが一般的です。
ただし、同じ名前の人が多い環境では、区別のためにミドルネームを含めて呼ばれることもあります。
また、本人がミドルネームを気に入っていて、日常的に使っているケースもあります。
ミドルネームは2つ以上付けてもいい?
はい、イギリスではミドルネームを2つ以上持つ人もいます。
とくに家族の名前を複数受け継ぐ場合や、伝統を重視する家庭では、ミドルネームが2つ以上になることがあります。
例としては、次のような形です。
- First + Middle1 + Middle2 + Last
- 例:Charlotte Rose Anne Smith
- 例:Henry James William Brown
ただし、ミドルネームが増えるほどフルネームが長くなるため、公的書類以外では省略されやすくなります。
イギリスのミドルネームは親が決めるの?
多くの場合、ミドルネームは親が名付けの一部として決めます。
選び方としては、次のようなパターンがよくあります。
- 祖父母や親族の名前を受け継ぐ
- 尊敬する人物の名前を入れる
- 宗教的・伝統的な名前を選ぶ
- 響きのバランスを見て組み合わせる
また、家系の流れを大切にする家庭では「代々同じミドルネームを引き継ぐ」こともあります。
意味が強く込められる点が、ミドルネームの魅力とも言えます。
ミドルネームを略すときの書き方は?
ミドルネームは、イニシャル(頭文字)で表すことがあります。
たとえば、フルネームが次のような場合です。
- Emma Rose Smith → Emma R. Smith
- Jack William Brown → Jack W. Brown
書類や名刺、アカウント名などで省略される場面も多く、イニシャル表記はかなり一般的です。
なお、ミドルネームが2つある場合は、イニシャルも2つ並ぶことがあります。
- Charlotte Rose Anne Smith → Charlotte R. A. Smith
まとめ|イギリスのミドルネーム一覧は「意味」と「印象」で選びやすい
イギリスのミドルネームは、家族のつながりや伝統を大切にする文化の中で根付いてきました。
普段は省略されることも多い一方で、正式な場面ではフルネームに含まれるため、名前の印象を整える役割も持っています。
今回紹介した一覧表では、女性・男性それぞれの定番名を中心に、読み方や意味、雰囲気がつかめるようにまとめました。
名前選びで迷ったときは、次のポイントで考えると選びやすくなります。
- 家族・伝統を意識するならクラシックな名前(例:Anne / Elizabeth / James / William)
- 響きを整えるなら短いミドルネーム(例:May / Joy / Lee / Ray)
- 印象を上げたいなら上品な定番(例:Grace / Victoria / Edward / Alexander)
ミドルネームは、意味だけでなく「フルネームの音の流れ」で印象が大きく変わります。
ぜひ、一覧と組み合わせ例を見比べながら、自分のイメージに合う名前を探してみてください。
あわせて、他の国のミドルネーム一覧も読むと違いがわかりやすくなります。
ミドルネーム辞典として、気になる国の記事もぜひチェックしてみてください。

