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英語の苗字(姓、ファミリーネーム)の意味や由来をタイプ別に解説

家族の写真 名前
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私達がテレビやインターネットなど見る時、海外のニュースや映画などで、英語圏の人々の苗字や名前に耳にすることが多いと思います。

そんな中で、カッコいいなと感じたり、印象に残るようなものもあるのではないでしょうか。

そんな気になる英語の苗字の意味や由来を知ることで、いっそう海外の政治家や俳優を身近に感じることができると思います。

この記事では、比較的よく耳にする英語の苗字(姓、ファミリーネーム)について、その意味や由来をタイプごとにご紹介します。

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職業に由来する英語の苗字

イギリスでは、職業に由来する名前が苗字として使われるようになったのは、12世紀の頃からです。

職業に由来する英語の苗字では、Smith(スミス)= 鍛冶屋が最も数が多くトップを占めています。

それというのも、中世のヨーロッパでは、農具や馬の蹄鉄、騎士の鎧などをつくる鍛冶屋は最も重要な職業だったからです。

また、ヨーロッパの「鍛冶屋」の苗字を持つ人々が、アメリカへ移民したときに英語名のスミスに改名したためと言われています。

それでは、職業に由来する苗字をご紹介していきます。

A~C

  • Archer(アーチャー):弓の達人・職人
  • Bacon(ベーコン):豚飼い、肉屋
  • Baker(ベイカー):パン屋
  • Barker(バーカー):樹皮をなめす職人
  • Bozeman(ボウズマン):牛の世話をする人
  • Butcher(ブッチャー):肉屋
  • Butler(バトラー):執事
  • Carpenter(カーペンター):大工
  • Carter(カーター):二輪車職人・御者
  • Cartwright(カートライト):二輪車修理業
  • Casper(キャスパー):騎手
  • Chamberlain(チェンバレン):宮廷の侍従
  • Chandler(チャンドラー):ろうそく職人
  • Chaplin(チャップリン):礼拝堂の牧師
  • Chapman(チャップマン):行商人
  • Clark(クラーク):書記、事務官、牧師
  • Cook(クック):コック
  • Cooper(クーパー):桶職人
  • Coward(カワード):放牧場の牛飼い

D~M

  • Draper(ドレイパー):羊毛地の職人
  • Falkner(フォークナー):鷹匠
  • Farmer(ファーマー):徴税係
  • Fisher(フィッシャー):漁師
  • Fletcher(フレッチャー):矢作りの職人
  • Forester(フォレスター):猟場の番人
  • Forster(フォスター):刃物職人
  • Fowler(ファウラー):鳥撃ち
  • Gardner(ガードナー):庭師
  • Goldsmith(ゴールドスミス):金細工職人
  • Harper(ハーパー):祭りなどでハープを弾いた人
  • Hawking(ホーキング):鷹匠
  • Hayward(ヘイワード):垣根を巡らす者
  • Hunt(ハント):猟師
  • Keller(ケラー):酒蔵の持ち主、そこで働く人
  • Kellogg(ケロッグ):豚肉屋
  • Knight(ナイト):騎士
  • Mason(メイソン):石工
  • Miller(ミラー):粉屋
  • Mills(ミルズ):粉屋

P~W

  • Parker(パーカー):荘園領主の狩猟園の管理人
  • Parson(パーソン):司祭
  • Porter(ポーター):荷運び屋
  • Potter(ポッター):土器職人
  • Pulitzer(ピュリッツァー):毛皮を扱う職人
  • Saddler(サドラー):鞍袋職人
  • Schliemann(シュリーマン):テンチ(コイ科の淡水魚)を獲る者
  • Schneider(シュナイダー):仕立て屋
  • Shaffer(シェイファー):羊飼い
  • Shepherd(シェパード):羊飼い
  • Shreve(シュリーブ)イギリス系の姓「保安官」
  • Smith(スミス):鍛冶屋。英語圏で最も多い姓
  • Spencer(スペンサー):執事・召使い
  • Steward(スチュアート):執事、畜舎の番人
  • Tanner(タナー):皮なめし職人
  • Taylor(テイラー):仕立て屋
  • Thatcher(サッチャー):屋根ふき職人
  • Tucker(タッカー):布地職人
  • Turner(ターナー):旋盤工
  • Tyler(タイラー):タイル職人
  • Wagner(ワーグナー):四輪大型荷馬車の御者
  • Walker(ウォーカー):織物工
  • Ward(ウォード):守衛
  • Wayne(ウェーン):荷車製造人
  • Webb(ウェッブ):織物工
  • Webster(ウエブスター):織物工
  • Wright(ライト):職人、大工

体の特徴を表す英語の苗字

体の特徴を表す苗字には、目や顔、髪の毛の色からつけられたBlack、Brownなどをはじめ、次のような苗字があります。

  • Black(ブラック):黒色(の髪、目の人)
  • Bronson(ブロンソン):褐色の息子
  • Brown(ブラウン):茶色(の髪、目の人)
  • Doyle(ドイル):「色の黒い異邦人」というケルト語の姓から
  • Flanagan(フラナガン):赤ら顔(のアイルランド人)
  • Flann(フラン):明るい赤。ウェールズが起源
  • Flynn(フリン):赤ら顔(のアイルランド人の末裔)
  • Frost(フロスト):霜のように白い髪・髭
  • Gray(グレー):銀・灰色(の髪、目の人)
  • Lloyd(ロイド):灰色(の髪)。ウェールズに由来
  • Longfellow(ロングフェロー):のっぽ
  • Read、Reed(リード):赤い髪・顔
  • Russel (ラッセル): 小さな赤毛の人
  • Sullivan (サリヴァン): 黒い目。ウェールズに由来
  • White(ホワイト):白色(の髪、肌の人)
  • Whitman (ホイットマン): 白い人
  • Young (ヤング): 若い

父系の姓から生まれた英語の苗字

イギリス国旗
イギリスの国名ですが、正式には「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」といい、英語では、United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland です。

これは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの王国が連合してできた国であることを表しています。

ちなみに、イギリスの国旗であるユニオンジャックは、ウェールズを除く3つの王国の国旗を組み合わせてできています。

したがって、父親や男系祖先の名前に由来する苗字にも各王国ごとに特徴があり、6つのタイプに分類できます。

では、一つづつご紹介していきます。

なお、男性や女性の名前(ファーストネーム)については、別記事として詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。

父系の姓+s

イングランドウェールズでは、父系の名前の後に所有形を意味する”s”をつけて苗字として用いられています。

たとえば、Edwards(エドワーズ)は「エドワードの息子」という意味になります。
ほかにも

  • Adams(アダムス)
  • Billings(ビリングズ):Bill+ing+s
  • Davids(デイヴィッズ)
  • Evans(エバンス)
  • Gaines(ゲーンズ):Geng(正直な)+s
  • Harris(ハリス):Henryの変形「Harry」+s
  • Philips(フィリップス)
  • Willis(ウィリス):WillはWilliamの愛称形

など、数が多い苗字のタイプです。

父系の姓+son

イングランドでは、父系の名前の後に「息子」を意味するson(ソン)をつけて苗字として用いられています。

たとえば、Peterson(ピーターソン)は「ピーターの息子」という意味になります。

ほかにも

  • Carson(カーソン)
  • Davidson(ダヴィッドソン)
  • Harrison(ハリソン)
  • Jefferson(ジェファーソン):JeffreyまたはGeoffrey+son
  • Paterson(パターソン):Patrick(貴族)+son
  • Robinson(ロビンソン)
  • Madison(マディソン):Matthew(「エホバの贈り物」)の愛称形Mad+son
  • Nicolson(ニコルソン)

など、このタイプの苗字もたくさん見かけます。

父系の姓+ing

イングランド(アングロ・サクソン系)では、父系の名前の後に「者」を意味するing(イング)をつけて苗字として用いられています。

  • Beorming(ベオーミング):ベオム家の人々
  • Billing(ビリング):Billa家の人々
  • Lansing(ランシング):Wlanc家の人々

Fitz+父系の姓

イングランドでは、11世紀にノルマン人の王国が建国されました。

そのため、イングランドでは父系の名前の前に、「息子」を意味するノルマン語のFitz(フィッツ)をつけたものが苗字として用いられています。

たとえば、Fitzgerald(フィッツジェラルド)は「ジェラルドの息子」という意味になります。

ほかには、

  • Fitzjohn(フィッツジョン)
  • Fitzpatrick(フィッツパトリック)

などの苗字があります。

Mac、Mc+父系の姓

スコットランドでは、父系の名前の前に、「息子」を意味するゲール語のMac、Mc(マック、マク)をつけて苗字として用いられています。

たとえば、McDonald(マクドナルド)は「ドナルドの息子」という意味になります。

ほかには、

  • McArthur(マッカーサー)
  • Macintosh(マッキントッシュ)
  • McKenzie(マッケンジー)
  • McKinley(マッキンリー) KinleyはFinlay(金髪の英雄)
  • McQueen(マックィーン)

などの苗字があります。

O’+父系の姓

アイルランドでは、父系の名前の前に、「息子」を意味するアイルランド語のO’(オ)をつけて苗字として用いられています。

たとえば、O’Brienは「ブライアンの息子」という意味になります。

ほかには、

  • O’Hara(オハラ)
  • O’Neil(オニール)
  • O’Connor(オコナー)

などの苗字があります。

その他の父系の姓

  • Bryce(ブライス)
    ウェ-ルズ系の姓で「Rhysの息子」、「Brice(足の速い)の子孫」
  • Lawrence(ローレンス)
    勝利のシンボルである「月桂樹(laurel)」表しています。

などの苗字があります。

英語圏以外の「父系の姓+息子」 の苗字

次に英語圏以外で、父親や男系祖先の名前に「息子」を表す言葉がついた苗字を参考としてご紹介します。

  • デンマーク、ノルウェー -sen(~セン)
  • スゥーデン、アイスランド -son(~ソン)

北欧では、父系の名前の後に、sen、sonをつけて苗字として用いられています。

Johansen(ヨハンセン)は「ヨハンの息子」という意味です。

ほかにNielsen(ニールセン)、Hansen(ハンセン)、Christensen(クリスチャンセン)などの苗字があります。

  • フィンランド -nen(~ネン)

父系の名前の後に、nenをつけて苗字として用いられています。

Heikkinen(ヘイッキネン)= 「ヘンリクの息子」などの苗字があります。

  • スペイン -ez、-es(~エス)

父系の名前の後に、ez、esをつけて苗字として用いられているもので、スペイン語圏に多く見られます。

Fernandez(フェルナンデス)は「フェルナンドの息子」という意味です。

ほかに、Sánchez(サンチェス)、González(ゴンザレス)、Gomez(ゴメス)などの苗字があります。

  • イタリア di-(ディ~)、de-(ド~)、d’-

父系の名前の前に、di(ディ)をつけて苗字として用いられます。

例として、映画「タイタニック」で有名な俳優、レオナルド・ディカプリオ(DiCaprio)があります。

  • フランス de(ドゥ)

苗字の前にde(ドゥ)をつけて苗字として用いられています。

例として、フランスの大統領だったシャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)があります。

フランス革命までは、貴族の名前には法律でdeをつけることになっていたためです。

フランス語のdeは英語のofにあたるため、シャルル・ド・ゴーは、「ゴール家のシャルル」という意味になります。

  • ドイツ -sohn、-zohn(~ゾーン)

父系の名前の後に、sohn、zohnをつけて苗字として用いられています。

よく知られている例として、作曲家として有名なMendelssohn(メンデルスゾーン)=「メンデルの息子」があります。

  • ロシア -ovich(~ォヴィッチ)

父系の名前の後に、-ovichをつけて苗字として用いられています。

Pavlovich(パヴロヴィッチ)= 「パーヴェルの息子」などの苗字があります。

そのほか、「~家の出身」を示す-ski、-ov、-evをつけて苗字として用いられるものがあります。

たとえば、Ivanov(イワノフ)は「イワン家の出身」という意味になります。

  • セルビア -vic-ich(~ヴィッチ、~イチ)

父系の名前の後に、vic、ichをつけて苗字として用いられています。

テニスプレイヤーとして有名なジョコヴィッチ(Djokovic)やミロシェヴィッチ(Milosevic)などの姓があります。

  • チェコ -ov(オフ)、-ska(スカ)、-ek

父系の名前の後に、-ov、-ek、-skaをつけて苗字として用いられています。

Pavlov(パヴロフ)= 「パヴロの息子」などの姓があります。「パヴロフの犬」の実験で有名です。

  • ルーマニア -escu(~エスク)

父系の名前の後に、-escuをつけて苗字として用いられています。

Adamescu(アダメスク)= 「アダムの息子」などの苗字があります。

チャウシェスクという苗字の大統領もいました。

  • アルメニア -ian-yan(~イアン、~ヤン)

父系の名前の後に、ian、yanをつけて苗字として用いられています。

「剣の舞」の作曲家ハチャトゥリアン(Hatchaturian)や指揮者として有名なカラヤン(Karajan)などの苗字があります。

地名や出身地に由来する英語の苗字

イギリスの王国

現在のアメリカ合衆国は、人種の「サラダボウル」といわれるほど多くの民族で構成されています。

ですのでアメリカ人は、常に日常生活で出会う人々がどこの出身なのかを、名前と発音で推定しています

それでは地名や出身地に由来する苗字を地域別にご紹介します。

イングランド(England)

  • England(イングランド)、
    English(イングリッシュ)、
    Inglis(イングリス)

「ゲルマン系アングル人の土地」。イングランドの出身

  • Breton(ブレトン)、
    Britt(ブリット)、
    Britton(ブリットン)など

「ケルト系ブリトン人」。ブリテン島の出身

  • Cornwall(コーンウォール)、
    Cornell(コーネル)、
    Cornwell(コーンウェル)など

「コーンウォール人の岬」。ブリテン島の南西部コーンウォール地方の出身

  • Hepburn(ヘップバーン)
    イングランドのノーサンバーランド州にある地名で、「高い塚」という意味があります。
  • Keaton(キートン)
    イングランドのレスター州にある地名で、「ケスティーヴンの人々の地所」という意味があります。
  • Lee(リー)
    、イングランドにある地名で、「牧草地の住民」という意味があります。
  • Lincoln(リンカーン)
    イングランドのリンカン州にある地名で、「湖+植民地」という意味の組み合わせです。
  • Washington(ワシントン)
    イングランド北部にある地名で、「ワサ族の囲い地」という意味があります。Wassaは男子名、-ingは「家族または一族郎党」、-tonは「所有地、囲い地、村」を表します。

スコットランド(Scotland)

  • Forbes(フォーブス)
    スコットランド北東部のアバーディーン州にある地名で、ケルト語で「野原」という意味があります。
  • Forsyth(フォーサイス)
    スコットランドにある地名で、ケルト語で「平和の男」という意味があります。
  • Grant (グラント)
    スコットランド地方の一族の名前で、「巨大な」という意味です。
  • Lindsay(リンゼイ)
    スコットランドのリンコルン州にある地名で、「リンカーンの所有する湿地」という意味があります。
  • Monroe(モンロー)
    スコットランドにある地名で、ケルト語で「ロー川の河口」という意味があります。
  • Scollan(スコラン)、Scott(スコット)など
    「ケルト系スコット人の土地」という意味。スコットランドの出身

ウエールズ(Wales)

  • Walch(ウォルチ)、
  • Wallace(ウォーレス)、
  • Walsh(ウォルッシュ)、
  • Welch(ウェルチ)、
  • Welsh(ウェルシュ)など

「ウェールズ人(ケルト系ブリトン人)」、ウェールズの出身

アイルランド(Ireland)

  • Ireland(アイルランド)、
    Irish(アイリッシュ)

「(ブリテン島の)西側の土地」という意味。アイルランドの出身

その他

  • Dence(デンス)、Dennis(デニス)
    「ゲルマン系デーン人」、デンマークの出身
  • Denver(デンバー)
    「デーン人(Dane)の通路」。スカンジナビアからイギリスに来た先祖の子孫
  • Francis(フランシス)
    「ゲルマン系フランク人」、フランスの出身
  • Fleming(フレミング)
    「フランドル地方」、ベルギーの出身、フランドルは風が強く吹くという意味があります。
  • Norman(ノーマン)
    「(フランスの)ノルマンディー地方」、ノルウェーの出身
  • Jordan(ジョーダン)
    ヘブライ語で「ヨルダン川」
  • Roosevelt(ルーズヴェルト)
    オランダにある地名で、「バラの野原」という意味があります。

地理的特徴に由来する英語の苗字

英語圏の苗字のうちで、地名や土地柄に由来するものは多く、約半数を占めるといわれています。

地理的特徴がそのまま苗字になったもの

地理的特徴がそのまま苗字になったものには、次のようなものがあります。

  • Allen(アレン):緑の平原、Alanの子孫
  • Ashe(アッシュ):トネリコの木(の近くの住人)
  • Barrow(バロー):森、丘
  • Blair (ブレア): 平原、野原
  • Brook(ブルック):小川
  • Bush(ブッシュ):藪
  • Craig(クレイグ):石、岩山(ケルト語)
  • Ford(フォード):川の渡し場の人
  • Gore(ゴア):三角地
  • Haig(ヘイグ):囲い地
  • Hill(ヒル):丘
  • Hyatt(ハイアット):小高い山道、峠道
  • Ker(カー):沼地
  • Kissinger(キッシンジャー):湿地
  • Knox(ノックス):丘地、小山(Knock)
  • Lynch(リンチ):丘
  • Shaw(ショー):低い林
  • Wood(ウッド):森
  • Woods(ウッズ):森に住む人
  • Worth(ワース):囲い地

地理的特徴とほかの言葉が結びついてできた苗字

地理的特徴に結びつく言葉には、次のようなものがあります。

・-berg(山、高地)
・-ford-(浅瀬、渡し場)
・-field(野原)
・-ham(村、屋敷)
・-land(土地)
・-ley(小さな森、開拓地)
・-man(人)
・-sher-(州)
・stan-(石)
・-ton(柵で囲った地、町)
・-ville(市、村、町)
・-well(泉)
・-wood(森)
・-worth(囲い地、屋敷)

地理的特徴とほかの言葉が結びついてできたものには、次のような苗字があります。

  • Appleton(アップルトン)
    リンゴが生えていた土地の出身
  • Bergman(バーグマン)
    山地の住人
  • Brigham(ブリガム)
    橋のそばの家の住人
  • Churchill(チャーチル)
    教会の丘
  • Cleveland(クリブランド)
    丘の多い地方
  • Clinton(クリントン)
    丘のある町
  • Daton(デートン)
    溝または濠で囲まれた屋敷
  • Durham(ダーハム)
    丘のある島
  • Fairbanks(フェアバンクス)
    美しい岸辺(海辺)の住人
  • Garland(ガーランド)
    三角形の土地
  • Graham(グラハム)
    砂利の村
  • Hartford(ハートフォード)
    雄鹿のくる浅瀬(stag+ford)
  • Hemingway(ヘミングウェイ)
    ヘンマの人々の土地に通じる道
  • Hillton(ヒルトン)
    丘の町
  • Houston(ヒューストン)
    スコットランド系の地名姓でHughの町
  • Huntington(ハンティントン)
    狩りの町(Hunting Town)、人々がよく狩りをしていたところの出身
  • Lawton(ロートン)
    丘の上の囲い地
  • Leavenworth(レブンワース)
    Loefwineの囲い地または屋敷
  • Mansfield(マンスフィールド)
    マムという名の丘のそばの野原
  • Montgomery(モントゴメリー、モンゴメリー)
    権力をもつ人の丘(古いノルマン系のフランス語の地名に由来)
  • Nashville(ナッシュビル)
    トネリコの木の生えている屋敷の出身(at the ash trees)
  • Presley(プレスリー)
    藪の多い開拓地
  • Rockwell(ロックウェル)
    石の多い泉
  • Seaton(シートン)
    海の側の土地
  • Selley(シェリー)
    開拓地にある崖縁
  • SherWood(シャーウッド)
    州所有の森
  • Stanford(スタンフォード)
    石の多い浅瀬
  • Stanly、Stanley(スタンリー、スタンレー)
    石の多い開墾地
  • Townsend(タウンゼント)
    町外れ
  • Twining(トゥワイニング)
    2つの小川に挟まれた
  • Warwick(ウォリック、ワーウィック)
    ダムまたは岸辺近くの住人
  • Washington(ワシントン)
    ワサ一族の村
  • Wilder(ワイルダー)
    荒野に住む人

その他の地理的な苗字

  • Comstock(コムストック)
    深い谷の住人、渓谷の修道院
  • Ogden(オグデン)
    樫の木の谷
  • Raleigh(ローリー)
    赤い牧場
  • Rochester(ロチェスター)
    砦の橋
  • Trent(トレント)
    トレント河畔
  • Vernon(バーノン)
    ハンの木の生えている林(フランスの地名に由来)

その他の英語の苗字

  • Astor(アスター)
    復活祭(Easter)の時期に生まれた子
  • Austin(オースティン)
    Augustineの一変形で「威厳ある」、「王者らしい」
  • Columbus(コロンブス)
    鳩(イタリア語のColomboから変化)
  • Dodge(ダッジ、ドッジ)
    Rogerの愛称形で「名声+槍」
  • Lewis(ルイス)
    ゲルマン系のLudwig「名声+戦い」のフランス形のLouis(ルイ)が英語化したもの
  • Morgan(モーガン)
    「偉大(great)な+輝かしい(bright)」
  • Salem(セイレム、セーラム)
    平和(ヘブライ語のShalomが英語化されたもの)

ユダヤ人に多い苗字

苗字によっては、どんな民族かを表しているものがあります。

ユダヤ人の苗字では、ドイツ風の-stern(スターン)や-stein(スタイン)をつけたものが多く、相対性理論のアルバート・アインシュタインや指揮者のレナード・バーンスタインが有名です。

また、同じくドイツ風の-man(マン)、-ntal(ンタール)、-berg(バーグ)のついた苗字も多いです。

ここではユダヤ人に多い苗字を紹介します。

  • Bernstein(バーンスタイン)
    ユダヤ人ゲットーのあったドイツのベルンシュタインという地名から
  • Einstein(アインシュタイン)
    石工。stein(スタイン)は石という意味
  • Friedman(フリードマン)
    平和の人
  • Goldberg(ゴールドバーグ)
    金塊の山の人。berg(バーグ)は山という意味
  • Greenberg(グリーンバーグ)
    緑の山の人
  • Greenfield(グリーンフィールド)
    緑の野原の人
  • Hoffman(ホフマン)
    荘園の所有者・雇われている人
  • Kaufmann(カウフマン)
    商人
  • Levy(レヴィ)
    意味は不明。ユダヤ教の聖職者の役職名
  • Roth(ロス)
  • Rosental(ローゼンタール)
    薔薇の谷。ntal(ンタール)は谷という意味
  • Rubinstein(ルービンスタイン
    紅玉石
  • Rothchild(ロスチャイルド)
    赤い盾
  • Weinberg(ワインバーグ)
    ぶどう畑の人

まとめ

英語の苗字の成り立ちを知ることは、英語圏の民族の歴史を知ることでもあります。

イギリスの中でも、イングランドやスコットランド、アイルランド、ウェールズなどそれぞれの苗字には特徴がありますが、これらはゲルマン民族大移動の影響による民族、言語、宗派などの違いから生じたものです。

映画のエンドロールでは、俳優の苗字や名前を知ることができますが、その出身地や祖先などの背景を想像することで、映画を見る楽しさもさらに大きくなるのではないしょうか。

参考文献:文春新書「人名の世界地図」、「民族の世界地図」、「アメリカ地名語源辞典」ほか

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