MLB(メジャーリーグベースボール)は、世界中の野球ファンに親しまれている人気リーグですが、「各チームの本拠地や地区分けまで詳しく知っている」という方は意外と少ないのではないでしょうか。
チーム名は知っていても、「どの州にあるのか」「どの地区に属しているのか」が分からないと、試合結果や順位表を見ても少し理解しづらく感じられます。
ですが、本拠地や地区構成を知っておくと、対戦カードの意味やライバル関係、移動距離の大きさなど、MLBの見え方がぐっと変わってきます。
この記事では、MLB全30球団の本拠地や名称の由来などをリーグ別・地区別に分かりやすく整理しながら、地区ごとの特徴や分け方の理由についても解説します。
単なる本拠地一覧としてだけでなく、MLBの見方がより深く理解できる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
また、球場ごとの特徴や観戦の楽しみ方を詳しく知りたい方は、
「【保存版】メジャーリーグ球場ガイド|全30球場の特徴と絶景・グルメの楽しみ方」
もあわせてご覧ください。
メジャーリーグ30球団本拠地一覧 | 州名や都市名・略称・球場名を紹介
この一覧では、チーム名だけでなく以下のポイントも確認できます。
- チームの英語表記と略称(スコアボードで役立つ)
- 本拠地の都市と州(地理的な位置関係が分かる)
- 球場名(観戦時の参考になる)
これらを意識して見ることで、単なるデータではなく「MLBの構造」として理解しやすくなります。
まず、MLBは、アメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)の2つのリーグから構成され、それぞれに東地区、中地区、西地区があります。
それでは、リーグごとに各チームを紹介します。
アメリカンリーグ(AL)のチーム一覧
| 地区 | チーム名 | 英語名 | 略称 | 由来 | 本拠地(州名・都市名、球場名) |
|---|---|---|---|---|---|
| 東地区 | ボルチモア・オリオールズ | Baltimore Orioles | BAL | メリーランド州の州鳥「ボルチモア・オリオール」 | メリーランド州・ボルチモア、キャムデン・ヤーズ |
| (AL East) | ボストン・レッドソックス | Boston Red Sox | BOS | チームが赤いソックスを履いていたことから | マサチューセッツ州・ボストン、フェンウェイ・パーク |
| ニューヨーク・ヤンキース | New York Yankees | NYY | ニューイングランド地方の住民の呼称「ヤンキー」 | ニューヨーク州・ニューヨーク、ヤンキー・スタジアム | |
| タンパベイ・レイズ | Tampa Bay Rays | TB | イトマキエイ(Devil Rays)、後に「光線(Rays)」を追加 | フロリダ州・セントピーターズバーグ、ジョージ・M・スタインブレナー・フィールド | |
| トロント・ブルージェイズ | Toronto Blue Jays | TOR | 北米東部に生息する鳥「アオカケス」 | オンタリオ州・トロント、ロジャーズ・センター | |
| 中地区 | シカゴ・ホワイトソックス | Chicago White Sox | CWS | チームが白いソックスを履いていたことから | イリノイ州・シカゴ、ギャランティー・レート・フィールド |
| (AL Central) | クリーブランド・ガーディアンズ | Cleveland Guardians | CLE | 市内の「交通の守護者(Guardians of Traffic)」像 | オハイオ州・クリーブランド、プログレッシブ・フィールド |
| デトロイト・タイガース | Detroit Tigers | DET | ミシガン州最古の陸軍部隊の愛称「タイガース」 | ミシガン州・デトロイト、コメリカ・パーク | |
| カンザスシティ・ロイヤルズ | Kansas City Royals | KC | 地元の家畜品評会「アメリカン・ロイヤル」 | ミズーリ州・カンザスシティ、カウフマン・スタジアム | |
| ミネソタ・ツインズ | Minnesota Twins | MIN | ミネアポリスとセントポールの双子都市(ツインシティーズ) | ミネソタ州・ミネアポリス、ターゲット・フィールド | |
| 西地区 | ヒューストン・アストロズ | Houston Astros | HOU | ヒューストンにあるNASAの宇宙センター | テキサス州・ヒューストン、ダイキン・パーク |
| (AL West) | ロサンゼルス・エンゼルス | Los Angeles Angels | LAA | 都市名「ロサンゼルス」(スペイン語で「天使たち」) | カリフォルニア州・アナハイム、エンゼル・スタジアム |
| オークランド・アスレチックス | Oakland Athletics | OAK | 19世紀の「アスレチック・ベースボール・クラブ」 | カリフォルニア州・オークランド、サター・ヘルス・パーク | |
| シアトル・マリナーズ | Seattle Mariners | SEA | 太平洋岸北西部最大の港町であることから「水兵」を意味 | ワシントン州・シアトル、T-モバイル・パーク | |
| テキサス・レンジャーズ | Texas Rangers | TEX | 北米最古の保安組織「テキサス・レンジャー」 | テキサス州・アーリントン、グローブ・ライフ・フィールド |
ナショナルリーグ(NL)のチーム一覧
| 地区 | チーム名 | 英語名 | 略称 | 由来 | 本拠地(州名・都市名、球場名) |
|---|---|---|---|---|---|
| 東地区 | アトランタ・ブレーブス | Atlanta Braves | ATL | 先住民インディアンの勇者「ブラボス」 | ジョージア州・アトランタ、トルイスト・パーク |
| (NL East) | マイアミ・マーリンズ | Miami Marlins | MIA | フロリダの海に生息する「マカジキ」 | フロリダ州・マイアミ、ローンデポ・パーク |
| ニューヨーク・メッツ | New York Mets | NYM | 「都会人」を意味する「メトロポリタン」の略 | ニューヨーク州・ニューヨーク、シティ・フィールド | |
| フィラデルフィア・フィリーズ | Philadelphia Phillies | PHI | フィラデルフィア市民の通称「フィリー」 | ペンシルベニア州・フィラデルフィア、シチズンズ・バンク・パーク | |
| ワシントン・ナショナルズ | Washington Nationals | WSH | ワシントンD.C.がアメリカの政治的中心地であることから | ワシントンD.C.、ナショナルズ・パーク | |
| 中地区 | シカゴ・カブス | Chicago Cubs | CHC | 若い選手が多かったことから「カブ(子熊)」と呼ばれた | イリノイ州・シカゴ、リグリー・フィールド |
| (NL Central) | シンシナティ・レッズ | Cincinnati Reds | CIN | 元々「レッドストッキングス」と呼ばれていたのが短縮された | オハイオ州・シンシナティ、グレート・アメリカン・ボール・パーク |
| ミルウォーキー・ブルワーズ | Milwaukee Brewers | MIL | ミルウォーキーがビールの生産地として有名 | ウィスコンシン州・ミルウォーキー、アメリカン・ファミリー・フィールド | |
| ピッツバーグ・パイレーツ | Pittsburgh Pirates | PIT | スター選手を引き抜いた行為を「海賊まがい」と非難されたこと | ペンシルベニア州・ピッツバーグ、PNCパーク | |
| セントルイス・カージナルス | St. Louis Cardinals | STL | ミズーリ州の州鳥「ショウジョウコウカンチョウ」 | ミズーリ州・セントルイス、ブッシュ・スタジアム | |
| 西地区 | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | Arizona Diamondbacks | ARI | アリゾナ州に生息する「ダイヤガラガラヘビ」 | アリゾナ州・フェニックス、チェイス・フィールド |
| (NL West) | コロラド・ロッキーズ | Colorado Rockies | COL | コロラド州デンバーの象徴「ロッキー山脈」 | コロラド州・デンバー、クアーズ・フィールド |
| ロサンゼルス・ドジャース | Los Angeles Dodgers | LAD | 路面電車を避ける人々を「トロリードジャース」と呼んだこと | カリフォルニア州・ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム | |
| サンディエゴ・パドレス | San Diego Padres | SD | スペイン語で「神父」。カリフォルニアで布教したフランシスコ会修道士 | カリフォルニア州・サンディエゴ、ペトコ・パーク | |
| サンフランシスコ・ジャイアンツ | San Francisco Giants | SF | ニューヨーク時代にオーナーが選手を「ジャイアンツ(巨人)」と称えたこと | カリフォルニア州・サンフランシスコ、オラクル・パーク |
ドジャースについてさらに詳しく知りたい方は、
「【保存版】MLBドジャースの選手一覧|名前の意味・出身地から見るプロフィール」
も参考になります。
メジャーリーグの本拠地の地図
MLBの本拠地はアメリカ全土に広がっており、東西で約4,000km以上の距離があります。
この広大なエリアにチームが分散していることから、移動の負担を軽減するために地区分けが重要な役割を果たしています。
地図と合わせて確認することで、なぜ同じ地区に属しているのかがより直感的に理解できるでしょう。
赤文字はアメリカンリーグ、青文字はナショナルリーグを示しています。

【引用元:朝日新聞デジタル】
現地観戦を考えている方は、球場ごとの特徴やアクセス情報も確認しておくと安心です。
詳しくは「【保存版】メジャーリーグ球場ガイド」で紹介しています。
メジャーリーグの地区別のチーム内訳
各地区に属する州とチームは以下のようになっています。
なお州名の後の()の数字は、州ごとのチーム数を表しています。
(赤文字:アメリカンリーグ、青文字:ナショナルリーグ)
東地区(East)
東地区は、アメリカの東海岸を中心とした地域、11チームで構成されています。
MLBの中でも特に歴史と人気を兼ね備えたチームが集まるエリアです。
ニューヨークやボストンといった大都市が含まれており、観客動員数やメディア露出も非常に高いのが特徴です。
また、ヤンキースとレッドソックスのように、100年以上続く伝統的なライバル関係が存在している点も見逃せません。
このような背景から、東地区は「実力だけでなく話題性も高い地区」として知られています。
- メリーランド州(1) ボルチモア・オリオールズ
- マサチューセッツ州(1) ボストン・レッドソックス
- ニューヨーク州(2) ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ
- フロリダ州(2) タンパベイ・レイズ、マイアミ・マーリンズ
- オンタリオ州(カナダ)(1) トロント・ブルージェイズ
- ペンシルベニア州(2) フィラデルフィア・フィリーズ、ピッツバーグ・パイレーツ
- ジョージア州(1) アトランタ・ブレーブス
- ワシントンD.C.(1) ワシントン・ナショナルズ
中地区(Central)
中地区は、アメリカ中部(中西部)に位置する州を中心に、9チームで構成されています。
地域密着型のチームが多いのが特徴です。
大都市圏に比べると派手さは控えめですが、その分ファンとの結びつきが強く、長年愛され続けている球団が多く存在します。
また、カブスやカージナルスのように歴史の長い球団が集まっているため、伝統を重視した試合展開や球場の雰囲気も魅力の一つです。
- イリノイ州(2) シカゴ・ホワイトソックス、シカゴ・カブス
- オハイオ州(2) クリーブランド・ガーディアンズ、シンシナティ・レッズ
- ミシガン州(1) デトロイト・タイガース
- ミズーリ州(2) カンザスシティ・ロイヤルズ、セントルイス・カージナルス
- ミネソタ州(1) ミネソタ・ツインズ
- ウィスコンシン州(1) ミルウォーキー・ブルワーズ
西地区(West)
西地区は、アメリカ西部と南部の州が含まれ、10チームで構成されています。
比較的新しい球団や移転を経験したチームが多く含まれています。
特にカリフォルニア州には複数のチームが集中しており、同一州内での対戦(地域ダービー)が盛り上がりやすい傾向があります。
また、西地区は移動距離が長くなる傾向があるため、日程やコンディション管理も重要な要素となっています。
- カリフォルニア州(5) ロサンゼルス・エンゼルス、ロサンゼルス・ドジャース、サンフランシスコ・ジャイアンツ、サンディエゴ・パドレス、オークランド・アスレチックス
- ワシントン州(1) シアトル・マリナーズ
- テキサス州(2) テキサス・レンジャーズ、ヒューストン・アストロズ
- アリゾナ州(1) アリゾナ・ダイヤモンドバックス
- コロラド州(1) コロラド・ロッキーズ
このように、MLBの地区分けは「地理的な位置関係」「歴史的なライバル関係」「リーグ全体のバランス」を考慮して決定されています。
スリーコードとは
スリーコードは、MLB公式サイトや試合中継、スコアボードで一般的に使用される略称です。
例えば、スコア速報では、「NYY 5 – 3 BOS」のように表示され、ヤンキース対レッドソックスの試合であることがすぐに分かります。
また、一部のチームは、都市名の略称だけでは他チームと重複するため、スリーコードも工夫されています。
たとえば、シカゴ・ホワイトソックス は CWS、ロサンゼルス・エンゼルス は LAAと表記しています。
ニューヨークには2チームあるため、NYY(ヤンキース)とNYM(メッツ)と区別されています。
このスリーコードを知っておくことは、MLBをより深く楽しむための基礎知識といえるでしょう。
選手名やチーム名の意味に興味がある方は、 「ミドルネーム一覧|英語圏・北欧など国別・男女別に名前の意味を徹底解説」もおすすめです。
メジャーリーグの地区分けの要因
MLB(メジャーリーグベースボール)はアメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)に分かれており、それぞれ東地区(East)、中地区(Central)、西地区(West)の3地区に分けられています。
地区分けの考え方は主に以下の要因によって決められています。
地理的要因
MLBでは年間162試合という長いシーズンを戦うため、移動距離は選手のコンディションに大きく影響します。
そのため、各チームの本拠地の位置を考慮し、大きく東部(東地区)、中部(中地区)、西部(西地区)に分けられています。
また、近隣チーム同士を同じ地区にすることで、移動距離を短縮し、選手の負担を減らす工夫がされています。
歴史的要因
MLBは100年以上の歴史を持つリーグであり、伝統的なライバル関係は大きな魅力の一つです。
地区分けにおいても、地理的な要素だけでなく、こうした歴史的背景を維持するため過去のリーグ編成も考慮されています。
例えば、シカゴ・カブスとセントルイス・カージナルスのような、伝統的ライバル関係を維持するため、中地区に同居しています。
その他の要因
リーグ全体のバランス 各リーグ(ア・リーグ、ナ・リーグ)で均等なチーム数となるように配置されています。
また、球団の移転や新規参入に伴い、地区構成が変更されることもあり、現在の形は長い歴史の中で調整されてきた結果といえます。
まとめ|MLBの本拠地を知ると観戦がもっと楽しくなる
MLBの本拠地一覧を知ることで、単にチーム名を覚えるだけでなく、地域性や歴史、チーム同士の関係性まで理解できるようになります。
特に以下のポイントを押さえておくと、試合観戦がより面白くなります。
- 地区ごとの特徴(東・中・西の違い)
- 本拠地の場所と球場
- チームの略称(スリーコード)
これらを意識して試合を見ることで、MLBの魅力をより深く楽しめるようになるでしょう。



