この記事では英語の女性の名前の愛称について、正式名と愛称(ニックネーム)の両面から紹介しています。
なお、一般的に愛称とは、”親愛の気持を含めて呼ぶ特別の名前”のことですが、ここでは愛称を「名前の短縮形」の意味で使っています。
また英語の女性の愛称はどのようにして作られてきたのか、タイプ別に例をあげて紹介しています。
英語の女性の愛称(ニックネーム)はどんな正式名から生まれた?
ここでは、英語の女性の愛称はどんな正式名から生まれたのか、例をあげて紹介しています。
A~C
- Abbie、Abbey、Abby(アビー)
= Abigail(アビゲイル) - Alex(アレックス)
= Alexandra(アレクサンドラ) - Ally(アリー)
= Alexandra(アレクサンドラ) - Anny、Annie(アニー)
= Ann・Anne (アン)、Anna(アンナ) - Barbie(バービィ)
=Barbara(バーバラ) - Becca(ベッカ)
= Rebecca(レベッカ) - Becky(ベッキー)
= Rebecca(レベッカ) - Beth(ベス)
= Elizabeth(エリザベス) - Betsy(ベッツィー)
= Elizabeth(エリザベス) - Betty(ベティー)
= Elizabeth(エリザベス) - Billie(ビリー)
= Wilma(ウィルマ) - Candy(キャンディー)
= Candace・Candith(キャンデス、キャンディス) - Carolyne(キャロリン)
= Caroline(キャロライン) - Carrie(キャリー)
= Caroline(キャロライン) - Cate(ケイト)
= Catherine(キャサリン) - Cath(キャス)
= Catherine(キャサリン) - Cathy、Cassie(キャシー)
= Catherine(キャサリン) - Charlie(チャーリー)
= Charlotte(シャーロット) - Chris(クリス)
= Christin・Christine(クリスティン) - Cindy(シンディ)
= Cynthia(シンシア)
D~J
- Deb(デブ)
= Deborah(デボラ) - Debbie(デビー)
= Deborah(デボラ) - Di(ダイ)
= Diana(ダイアナ) - Doll(ドール)
= Dolores(ドロレス)、Dorothy(ドロシー) - Dolly(ドーリー、ドリー)
= Dolores(ドロレス)、Dorothy(ドロシー) - Dor(ドア)
= Dolores(ドロレス)、Dorothy(ドロシー) - Eliza、Elisa(イライザ)
= Isabel・Isabella(イザベル、イザベラ) - Ella(エラ)
= Eleanor(エレノア、エレナー) - Ellen(エレン)
= Eleanor(エレノア、エレナー) - Ellie(エリー)
= Eleanor(エレノア、エレナー) - Emmy、Emmie(エミー)
= Emma(エマ) - Greta(グレタ、北欧語形)
= Margaret(マーガレット) - Jen、Jenn(ジェン)
= Jennifer(ジェニファー) - Jenny、Jennie(ジェニー)
= Jennifer(ジェニファー) - Jo(ジョー)
= Joan(ジョーン)、Joann・Joanne(ジョアン)、Josephine(ジョセフィン) - Jody、Jodie(ジョディ)
= Judith(ジュディス) - Judy(ジュディ)
= Judith(ジュディス)
K~L
- Kate(ケイト)
= Catherine、Katharine・Kathleen(キャサリン) - Kay(ケイ)
= Catherine(キャサリン) - Kathy、Kathie(キャシー)
= Katharine・Kathleen(キャサリン) - Katie(ケイティ)
= Catherine(キャサリン)、Katharine・Kathleen(キャサリン) - Kim(キム)
= Kimball(キンバル)、Kimberly(キンバリー) - Kimmy、Kimmie(キミー)
= Kimberly(キンバリー) - Kitty(キティ)
= Catherine(キャサリン) - Les(レス)
= Leslie(レスリー) - Lillian(リリアン)
= Elizabeth(エリザベス) - Liz(リズ)
= Elizabeth(エリザベス) - Liza(ライザ)
= Elizabeth(エリザベス) - Lola(ローラ)
= Dolores(ドロレス) - Loli(ローリ)
= Dolores(ドロレス) - Lolita(ロリータ)
= Dolores(ドロレス) - Loretta(ローレッタ)
= Laura(ローラ) - Lorry(ローリー)
= Laura(ローラ) - Lotte(ロッテ)
= Charlotte(シャーロット) - Lottie(ロッティ)
= Charlotte(シャーロット) - Lucy(ルーシー)
= Lucille (ルシル)
M~P
- Maggi、Maggy(マギー)
= Margaret (マーガレット) - May、Mae(メイ)
= Mary(メリー) - Meg(メグ)
= Margaret (マーガレット) - Mitchel(ミッチェル)
= Michel(ミッシェル) - Molly(モリー)
= Mary(メアリー) - Nan(ナン)
= Ann・Anne (アン) - Nancy(ナンシー)
= Ann・Anne (アン) - Nanny(ナニー)
= Ann・Anne (アン) - Nell(ネル)
= Ellen (エレン) - Nicky、Nickie、Nikki(ニッキー)
= Nicole (ニコル) - Nora(ノラ)
= Eleanor(エレノア、エレナー) - Pat(パット)
= Patricia(パトリシア) - Paty、Pattie(パティ)
= Patricia(パトリシア) - Peg(ペグ)
= Margaret (マーガレット) - Peggy(ペギー)
= Margaret (マーガレット) - Polly(ポリー)
= Mary(メアリー)
S~W
- Sal(サル)
= Sara・Sarah(セーラ) - Sally(サリー)
= Sara・Sarah(セーラ) - Sam(サム)
= Samantha(サマンサ) - Sandra(サンドラ)
= Alexandra(アレクサンドラ) - Sophie(ソフィー)
= Sophia(ソフィア) - Stef(ステフ)
= Stephanie(ステファニー) - Steffie(ステフィー)
= Stephanie(ステファニー) - Sue(スー)
= Susan(スーザン) - Susan(スーザン)
= Susanna(スザンナ) - Susie、Susy、Suzie、Suzy(スージー)
= Susan(スーザン) - Tiff(ティフ)
= Tiffany(ティファニー) - Tori(トリ)
= Victoria(ヴィクトリア) - Toria(トリア)
= Victoria(ヴィクトリア) - Tracy(トレイシー)
= Theresa・Teresa(テリーザ) - Tricia(トリシア)
= Patricia(パトリシア) - Trish(トリッシュ)
= Patricia(パトリシア) - Vickie、Vicky(ヴィッキー)
= Victoria(ヴィクトリア) - Wally(ウォーリー)
= Wallace(ウォレス)
英語の女性名から変化して生まれた愛称(ニックネーム)の例
ここでは、英語の女性の名前からどんな愛称が生まれたのか、例をあげて紹介しています。
A~D
- Abigail(アビゲイル)
⇒ Abbey・Abbie・Abby(アビー) - Alexandra(アレクサンドラ)
⇒ Alex(アレックス)、Ally(アリー)、Sandra(サンドラ) - Ann、Anne(アン)
⇒ Nancy(ナンシー)、Anny・Annie(アニー)、Nan(ナン)、Nanny(ナニー) - Anna(アンナ)
⇒ Anny(アニー) - Barbara(バーバラ)
⇒ Barbie(バービィ) - Candace、Candith(キャンデス、キャンディス)
⇒ Candy(キャンディー) - Caroline(キャロライン)
⇒ Carrie(キャリー)、Carolyne(キャロリン) - Catherine(キャサリン)
⇒ Cate(ケイト)、Cathy・Cassie(キャシー)、Cath(キャス)、 Katie(ケイティ)、 Kitty(キティ)、Kate(ケイト)、Kay(ケイ) - Charlotte(シャーロット)
⇒ Charlie(チャーリー)、Lotte(ロッテ)、Lottie(ロッティ) - Christin、Christine(クリスティン)
⇒ Chris(クリス) - Cynthia(シンシア)
⇒ Cindy(シンディ) - Deborah(デボラ)
⇒ Deb(デブ)、Debbie(デビー) - Diana(ダイアナ)
⇒ Di(ダイ) - Dolores(ドロレス)
⇒ Lolita(ロリータ)、Lola(ローラ)、Loli(ローリ)、Doll(ドール)、Dolly(ドリー)、Dor(ドア) - Dorothy(ドロシー)
⇒ Doll(ドール)、Dolly(ドーリー、ドリー)、Dor(ドア)
E~L
- Eleanor(エレノア、エレナー)
⇒ Ellie(エリー)、Ella(エラ)、Ellen(エレン)、Nora(ノラ) - Lisa(リサ)
⇒ Eliza・Elisa(イライザ) - Elizabeth(エリザベス)
⇒ Beth(ベス)、Betty(ベティー)、Betsy(ベッツィー)、Lillian(リリアン) 、Liz(リズ)、Liza(ライザ) - Ellen(エレン)
⇒ Nell(ネル) - Emma(エマ)
⇒ Emmie・ Emmy(エミー) - Jennifer(ジェニファー)
⇒ Jen・Jenn(ジェン)、Jenny・Jennie(ジェニー) - Joan(ジョーン)
⇒ Jo(ジョー) - Joann、Joanne(ジョアン)
⇒ Jo(ジョー) - Josephine(ジョセフィン)
⇒ Jo(ジョー) - Judith(ジュディス)
⇒ Judy(ジュディ)、Jody、Jodie(ジョディ) - Katharine、Kathleen(キャサリン)
⇒ Kate(ケイト)、Katie(ケイティ)、Kathy、 Kathie(キャシー) - Kimball(キンバル)
⇒ Kim(キム) - Kimberly(キンバリー)
⇒ Kim(キム)、Kimmy・ Kimmie(キミー) - Laura(ローラ)
⇒ Lorry(ローリー)、Loretta(ローレッタ) - Leslie(レスリー)
⇒ Les(レス) - Lucille(ルシル)
⇒ Lucy(ルーシー)
M~W
- Margaret(マーガレット)
⇒ Maggi・ Maggy(マギー)、Meg(メグ)、Peg(ペグ)、Peggy(ペギー)、Greta(グレタ)北欧 - Mary(メリー)
⇒ Molly(モリー)、Polly(ポリー)、May・ Mae(メイ) - Michel(ミッシェル)
⇒ Mitchel(ミッチェル) - Nicole(ニコル)
⇒ Nicky、Nickie、Nikki(ニッキー) - Patricia(パトリシア)
⇒ Pat(パット)、Paty・Pattie(パティ)、Trish(トリッシュ)、Tricia(トリシア) - Rebecca(レベッカ)
⇒ Becca(ベッカ)、Becky(ベッキー) - Samantha(サマンサ)
⇒ Sam(サム) - Sara、Sarah(セーラ)
⇒ Sally(サリー)、Sal(サル) - Sophia(ソフィア)
⇒ Sophie(ソフィー) - Stephanie(ステファニー)
⇒ Stef(ステフ)、Steffie(ステフィー) - Susan(スーザン、Susannaの変化形)
⇒ Susie・ Susy・ Suzie・ Suzy(スージー)、Sue(スー) - Susanna(スザンナ)
⇒ Susan(スーザン) - Theresa、Teresa(テリーザ)
⇒ Tracy(トレイシー) - Tiffany(ティファニー)
⇒ Tiff(ティフ) - Victoria(ヴィクトリア)
⇒ Vickie, Vicky(ヴィッキー)、Tori(トリ)、Toria(トリア) - Wallace(ウォレス)
⇒ Wally(ウォーリー) - Wilma(ウィルマ)
⇒ Billie(ビリー)
英語の女性の愛称(ニックネーム)の作られ方
ここでは英語の女性の愛称がどのようにして作られてきたのか、例をあげて紹介します。
1.-ie、-yなどの接尾辞をつけて名前を変化させる
- Ann(アン)
⇒ Anny・Annie(アニー)
2.音節部分で切って短縮する
- Alexandra(アレクサンドラ)
⇒ Sandra(サンドラ) - Elizabeth(エリザベス)
⇒Beth(ベス)
3.名前のスペルから1文字以上を省略して短縮する
- Elizabeth(エリザベス)
⇒Liz(リズ)
4.韻を踏んで変化させる
- Margaret(マーガレット)
⇒Mag(マグ)⇒Meg(メグ)⇒Peg(ペグ)
5.音を和らげる
- Teresa(テレサ)
⇒Tracy(トレーシー) - Mary(メリー)
⇒May(メイ)
6.転訛によるもの
- Catherine(キャサリン)
⇒Karen(カレン)
7.母音で始まる名前の最初の音節の前にNをつける
- Ann(アン)
⇒Nan(ナン)⇒Nancy(ナンシー)
8.上記で生まれた愛称に-ie、-yなどの接尾辞をつける
- Barbie(バービィ)
=Barbara(バーバラ) - Vickie、Vicky(ヴィッキー)
= Victoria(ヴィクトリア)
英語の女性の愛称(ニックネーム)が数多く作り出された理由とは?
中世のヨーロッパでは女性の名前は数が限られていたため、一つの家族の中に3人のエリザベスがいるということもあったそうです。
そのため、同じ名前の人を区別するために一つの名前からたくさんの愛称が生まれました。
たとえば、エリザベス(Elizabeth)には、ベティ(Betty)、リズ(Liz)、リリアン(Lillian)など多くの愛称があります。
この愛称の多さは、多くの人びとに愛され親しまれてきたということでもあります。
さらに、数多くの愛称が生まれた理由の一つとして、英語圏でも幼児にとってもRをうまく発音できないことが多いことがあげられます。
たとえば、マリー(Mary)から派生したモリー(Molly)や、セーラ(Sarah)から派生したサリー(Sally、Sallie)など、発音がしやすいようRをLに変えています。
このような理由から、英語の女性の愛称が数多く作り出されてきました。
参考文献:文春新書「人名の世界地図」、「民族の世界地図」ほか
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