グローバル化が進む現代、英語でのコミュニケーションはビジネス、学術、旅行、さらには日常生活のさまざまな場面で欠かせないスキルです。
その中でも意外と見落とされがちなのが「単位」の理解です。
距離、重さ、容量などの単位は、商品取引、レシピの確認、医療現場での投与量、旅行中の道案内など、私たちの生活のあらゆる場面で登場します。
また、英語圏では、ヤード・ポンド法やメートル法など、状況や地域によって異なる単位が使用されることがあります。
このガイドでは、英語で使われる主要な単位の種類やその表記方法、正しい読み方、さらには単位の変換方法までをわかりやすく解説します。
英語の単位の種類一覧
長さの単位
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Inch (in): 2.54 cm。家具のサイズやスクリーンの大きさを測る際によく使われます。
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Foot (ft): 30.48 cm。身長の測定や建築現場での使用が一般的です。
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Yard (yd): 91.44 cm。アメリカでは庭の広さやスポーツ競技場の距離で使われます。
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Mile (mi): 1.609 km。道路標識やランニングの距離を示すのに適しています。
重さの単位
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Ounce (oz): 約28.35 g。食品や郵便物の重さを測る際によく使用されます。
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Pound (lb): 約0.453 kg。体重や商品パッケージの表示に使われます。
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Ton (t): 約907.18 kg(米国)、1,016 kg(英国)。大型貨物や産業分野で使用されます。
容量の単位
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Teaspoon (tsp): 約4.93 ml。料理のレシピでよく使用される単位です。
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Tablespoon (tbsp): 約14.79 ml。調味料の計量に便利です。
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Cup (c): 約240 ml。特にアメリカのレシピで一般的な容量単位です。
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Pint (pt): 約473 ml(米国)。ビールの注文や牛乳の容量表示によく使われます。
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Gallon (gal): 約3.785 L(米国)。ガソリンや液体の大量購入時に使われます。
主要な英語の単位の表記と略
長さの単位の表記と略
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Inch → in (例: 12 in = 1 ft)
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Foot → ft (例: 6 ft tall)
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Yard → yd (例: 100 yd dash)
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Mile → mi (例: 5 mi run)
重さの単位の表記と略
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Ounce → oz (例: 16 oz = 1 lb)
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Pound → lb (例: 150 lb body weight)
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Ton → t (例: 2 t truck load)
容量の単位の表記と略
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Teaspoon → tsp (例: 1 tsp of salt)
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Tablespoon → tbsp (例: 2 tbsp of sugar)
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Cup → c (例: 1 c of milk)
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Pint → pt (例: 1 pt of ice cream)
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Gallon → gal (例: 1 gal of water)
英語の単位の読み方
数字と単位の組み合わせ
数字と単位を組み合わせる際は、通常、数字の後に単位を配置します。
例: “5 ft 10 in”(5フィート10インチ)や “3.5 mi”(3.5マイル)など。
複数形の発音
単位が複数の場合、通常は”s”が付加されます(例: pounds, miles)。
ただし、”foot”の複数形は”feet”に変化するため注意が必要です。
例文による読み方
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“The distance is 3 miles.”(距離は3マイルです)
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“This bottle holds 2 liters of water.”(このボトルには2リットルの水が入ります)
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“She is 5 feet 6 inches tall.”(彼女の身長は5フィート6インチです)
英語の単位の変換方法
長さの変換
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1 inch = 2.54 cm
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1 foot = 30.48 cm
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1 yard = 0.9144 m
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1 mile = 1.609 km
重さの変換
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1 lb = 0.453 kg
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1 oz = 28.35 g
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1 ton (US) = 907.18 kg
容量の変換
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1 gallon = 3.785 L(米国)
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1 pint = 473 ml(米国)
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1 cup = 240 ml
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1 tbsp = 14.79 ml
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1 tsp = 4.93 ml
ビジネスで使う単位の英語表現
マーケティングにおける単位
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広告面積(sq ft: 平方フィート)でバナーやポスターのサイズを示します。
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データ容量(GB, TB)でクラウドサービスやデジタルコンテンツの容量を表します。
取引や契約の単位表現
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重量単位(metric ton, lb)を使用して輸出入品の取引量を明確にします。
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容量単位(gallon, liter)で液体製品の取引契約を行うことが一般的です。
国際ビジネスにおける単位の重要性
異なる単位体系の理解は、契約ミスや誤解を防ぎ、スムーズな取引を促進します。
特に国際貿易では、単位の違いがコストや納期に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
アメリカとイギリスの単位の違い
アメリカのヤード・ポンド法
アメリカでは主にヤード・ポンド法が使用されます。
例として、距離はマイル(mile)、重量はポンド(pound)、液体の容量はガロン(gallon)で表されます。
これらの単位は日常生活やビジネスの多くの場面で利用されています。
イギリスのメートル法
イギリスは公式にはメートル法を採用していますが、日常生活ではヤード・ポンド法も併用されています。
特に道路標識ではマイルが使われ、パブでのビールはパイントで提供されることが多いです。
違いによる影響と注意点
同じ単位名でも意味が異なることがあるため(例: ガロンの容量は米国と英国で異なる)、国際的な取引や旅行の際には特に注意が必要です。
日常生活に役立つ単位の理解
料理での単位の使い方
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tsp (小さじ)、tbsp (大さじ)、cup (カップ) などが一般的です。アメリカのレシピではカップ単位が主流である一方、イギリスのレシピではグラムやミリリットルが使用されることが多いです。
旅行での距離の単位
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道路標識はマイル表示が多く、特にアメリカやイギリスでは重要な情報源となります。歩行距離や燃料消費量の目安としても役立ちます。
健康管理における単位
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体重(lb, kg)や身長(ft, cm)などの単位が使用され、医療記録やフィットネストラッキングにも広く活用されています。食事管理ではカロリー(kcal)や栄養素の含有量(g, mg)も重要な指標です。
まとめ
英語の単位は、日常生活からビジネス、学術分野、国際交流に至るまで、正確なコミュニケーションを支える重要な要素です。
この記事では、長さ、重さ、容量などの主要な単位の種類や表記、読み方、変換方法について詳しく解説しました。
また、アメリカとイギリスの単位の違いや、ビジネスシーンでの実践的な使い方にも触れています。
ぜひこのガイドを参考に、実際の場面で単位の知識を活用し、グローバルなコミュニケーション力を高めていきましょう。